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ホンダビートとカワサキKR250の整備・プチ改造の記録です LED工作もあります
 
2010年10月

・ガソリン漏れなくなりました
・始動性向上しました


負圧バルブ式フューエルコックの使い勝手の悪い所

1.ピストンが動けばガソリンが流れてしまう・・・ フューエルコックが手動の時代は、始動時カブリぎみの時コックをオフにしてキックしまくったものですが、この技(?)が使えないのは痛い。
2.バルブ部が不良になると、燃料を止める術がない。

という訳で、フューエルコックの負圧バルブ部を働かなくして、手動で強制ON・OFFできるようにしました。

【その1】負圧バルブを働かなくする
 ・負圧ホースをはずし、キャブ側・コック側ともホースをはずした穴を塞ぐ 。

 これで、負圧バルブ部は常に閉じた状態になり、負圧バルブ部を経由してのキャブへのガソリンの供給は無くなります。

 極端な話、これだけで手動でON・OFFできるようになります。コックを「PRE」の位置にするとガソリンが流れますが、リザーブ分のガソリンも流れるのでガス欠=即燃料タンクからっぽ状態です。

【その2】リザーブの確保
 ・コックを止めているプレートの出っ張り部を削る(写真赤丸部)

カバーこれによりレバーが360度回転するようになります。本来行かない位置(KRの場合は上)に向けるとガソリンが流れます。これで、この位置が通常の「ON」、「PRE」の位置がリザーブ(通常の「RES」)と同じ働きをするようになります(下の図を参照してください)。


断面図


組み合わせ

改造前のガソリンの流れ(上図黒文字)
 ON:穴a→バルブ部→バルブ開→穴E(キャブへ)
 RES:穴b→B→A→バルブ部→バルブ開→穴E(キャブへ)
 PRE:穴b→B→C→穴E(キャブへ)

改造後のガソリンの流れ(上図赤文字)
 ONの位置:穴a→バルブ部 バルブが開かないため流れず つまりOFF
 RESの位置:穴b→B→A→バルブ部 バルブが開かないため流れず つまりoOFF
 PREの位置:穴b→B→C→穴E(キャブへ) つまりRES
 上の位置:穴a→A→C→穴E(キャブへ) つまりON

手動の場合「PRE」という概念は不要ですので、改造後にはあえて表記していません(混乱を避けるため)

これで、めでたく(?)リザーブも使える、手動式フューエルコックの完成です。


【その3】バルブ部を完全に塞ぐ
 ・自分の場合、負圧バルブ部のシールを交換しても漏れてきたので、バルブ部を完全に塞ぎました。
(以下、2011年04月11日追記)

カットこの作業をするためには、まず従来のバルブのOリングが入っている突起部分をカットしないとフタができなくなてしまいますので、もう後戻りはできません(笑) 覚悟を決めてから行いましょう。

私は、グラインダーで写真の赤い線の部分くらいまで削ってしまいました。


サラネジバルブはテーパがかかっているので、皿ネジの頭の部分をカットして、写真の2液性の接着剤で接着しました。

接着後、2年以上経っていますが漏れはないので、たぶんこの接着剤で大丈夫だと思います。

(すいません 追記途中です)





以下の写真は参考までに載せておきます
 シール説明



シール説明



周辺のパッキン類(2010年11月29日現在のデータ 価格は税込み)
 ・51039-003 タンクとコックの間 263円(参考写真:上段左)
 ・11009-1188 内部の穴が5つ開いてるガスケット(参考写真:上段中央) 263円
 ・92055-1085 レバーの回りに付けるOリング 189円(参考写真:上段右)
 ・92055-1664 負圧バルブ先端のOリング(最重要 参考写真:下段右) 74円

図および解説はKR250の場合ですが、たぶんON・OFF・PREのパターンがあるフューエルコックだと、同じような理屈だと思いますので参考になれば幸いです。



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